こんにちは。

さかきばら歯科・矯正歯科 院長の榊原慎祐です。

 

今回は前回に引き続き、根っこの治療で使用する器具の話。

 

ラバーダムってご存知でしょうか?

写真のようにお口にゴムのマスクをして、処置をする歯に唾液が付着しないようにする効果があります。

ゴムの上に1本だけ歯が見えている状態になっています。

 

唾液ってたくさん細菌が含まれます。

「肛門より細菌数が多い」なんて言われたりします。

 

そんな不衛生な唾液に晒された状態で根っこの治療をすると…?

折角根っこのお掃除をしても、細菌をなくすことは難しそうですよね。

そもそも根っこの治療は細菌によって炎症が起こったからしているのであって、逆に細菌に触れさせていたら治るものも治らないかもしれません。

 

つまりラバーダムは、根っこの治療を行う上で欠かせないアイテムのひとつ。

でも使用している医院はあまり多くはありません。

採算が取れないんです…

 

それでもやっぱり必要なものだと思うから。

何度も治療しなくて済むように。

長く残しておけるように。

正直採算は全く釣り合っていませんが、当院では根っこの治療の際は必ずラバーダムを使用しています。

 

患者さんにいいものを。

その精神で見えないところもしっかりと、配慮して治療を行っていきますね。