こんにちは😊

さかきばら歯科・矯正歯科

副院長の榊原まりです。

 

 

呼吸の話の続き

https://www.sakakibara-dc.info/blog/2021.10.17.240/

 

呼吸は肺で行いますが

肺は自力で膨らむことはできません。

 

肺の周りの筋肉が動くことで

胸郭が広がったり縮んだりして

その結果、肺に空気が入ったり出たりします。

胸郭
肺や心臓が収まっている肋骨で囲まれたカゴのような骨格

 

これらの筋肉を呼吸筋と呼びます。

猫背になると胸郭が下向きになり

持ち上がりにくくなるため

呼吸筋がうまく働かず

しっかりと広げることができない!

 

すると肺の一部しか膨らみません💦

 

肺全体を使えないので

必要な酸素量を確保するため

呼吸が頻回になります。

常に過呼吸😫

 

さらに口をずっと開けているため

蓋を開けっぱなしにしている炭酸飲料状態。

気が抜けたコーラです。

おいしくないね…

どんどん二酸化炭素が抜けていきます。

 

つまり

体内の二酸化炭素が少なくなる

 

いや、二酸化炭素なんていいじゃない

必要なのは酸素でしょ?

と思いますよね。

 

二酸化炭素ってなんとなくよくないイメージ。

ほんとなんとなく、なんだけど。

酸素がいいもので

二酸化炭素は悪者、みたいな。

ごめんね、二酸化炭素。私も重要視してなかったよ😂

 

でもね、実はとっても大切❣️

 

 

①呼吸するためのトリガー

呼吸って普段意識してしていないですよね。

何も考えなくても

呼吸が自然とできるのは

脳の延髄という部分で

呼吸を管理しているから🤗

 

そして次の呼吸を促すトリガーは

二酸化炭素が関係します。

 

二酸化炭素濃度が上昇し

基準値を超えることにより

呼吸しなければ!と思うんです。

 

正常な二酸化炭素濃度の基準値は40㎜Hg

口呼吸していると換気量が多く

二酸化炭素がどんどん

体内から抜けていってしまうため

基準値を超えることがなく

延髄は呼吸をしようと思いません。

 

でも、さらに呼吸過多の状態が続くと

延髄はエラーを起こし

この基準値が下がってきます。

もともと呼吸しすぎなのに

もっともっと、と…苦しくなっちゃう😣

どこがで基準値を

リセットする必要があります。

 

 

②平滑筋痙攣の防止

平滑筋は血管、腸管、気管など

管腔組織にあります。

その平滑筋が痙攣するということは

中身を上手に輸送できずに詰まっちゃう!

 

二酸化炭素は

平滑筋の痙攣を防止し

拡張させる効果があります✨

 

5〜7%の二酸化炭素を吸入することによって

脳血流量は平均75%増加する

とする研究もあるんですよ😳

 

そして気管支に痙攣が起きれば

喘息を引き起こします。

喘息のほとんどは口呼吸が原因だ

と言う先生もいるくらい。

 

 

③ヘモグロビンの酸素放出を促進

体の細胞は酸素を必要としています。

血液中の赤血球のヘモグロビンは

肺から酸素をもらって全身へ運搬し

酸素と二酸化炭素と交換して

また肺へ戻ってくる役目を担っています。

 

注目は二酸化炭素と交換しての部分!

二酸化炭素がなければ

交換は成立しません。

 

ヘモグロビンは

二酸化炭素濃度が高いところで酸素を離し

酸素濃度が高いところでは酸素と結合します。

ボーア効果って言うよ

 

二酸化炭素濃度が低いと

酸素を吸っていても

ヘモグロビンは酸素を手放さず

細胞に酸素が行かなくなっちゃう…

 

特に酸素を必要とする臓器は

そりゃあ、集中力も続かなくなる💦

 

 

④血中pHを保つ

酸性にさせる作用があるので

pHをコントロールします。

③と少し被りますが

pHが酸性の環境では

ヘモグロビンが酸素を離します。

 

 

今日の話は長いし難しいね😇

つまり、呼吸には

酸素も大切だけど

二酸化炭素だって大切だってこと!

 

そのためには呼吸は鼻で👃

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